川崎フロンターレスクール(株式会社川崎フロンターレ) 様

「スマートフォン」を活用して、スクール生への指導をフォロー
~スクール生・保護者の満足度を向上し、運営も効率化~

日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)のチーム 川崎フロンターレ。同クラブが運営するスクールでは、週に1,2回のレッスン時間以外にも、よりスクール生とのコミュニケーションを図りたい、スクール生と保護者の満足度を高めたいと思っていました。そうした中、2015年に富士通がシステムの提案を行い、プロトタイプ版で実証実験ののち、2017年4月にスポーツスクール事業者様向けクラウドサービス「スマホdeコーチ」を正式導入しました。動画を通じて、練習風景やコーチのお手本を共有できるだけでなく、レッスン内容の見える化により指導者のコーチング技術向上を図るとともに、保護者を含めたコミュニケーションも活発化。スクール運営の効率化やフロンターレサポーターのすそ野の拡大にも貢献しています。

導入前の課題
導入後の効果
導入前の課題 スクール生と保護者の満足度を高め、スクールに参加するモチベーションを継続してもらうためにも、コミュニケーションをより活発化できる手段を求めていた。 また、複数ある会場で開催しているスクールでの指導内容の共有や指導力の把握が不十分であった。
導入後の効果 「スマホdeコーチ」を使用することにより、スクール生、保護者、指導者それぞれのコミュニケーションが活発になり、スクール運営も効率化された。また、練習風景の動画を共有することにより、自らの指導方法を確認でき、コーチング技術向上に役立てた。 さらに、スクール生への特典映像の配信などを通じ、モチベーションの向上、フロンターレサポーターのすそ野の拡大にも貢献している。
導入の背景

スクール生ともっとコミュニケーションをとりたい

川崎フロンターレスクールは、幼稚園の年中から中学生、女子限定クラスなどを含む延べ1,800名のスクール生が通っています。スクール生の練習は基本的に週1回で、コーチ20名がその指導にあたっています。
「スクールは週1回しかないので、次の練習日までの間もスクール生とつながる方法はないかと思っていました。より良い指導に結び付けていくためにも、以前からその間に何らかのフォローが必要だと考えていました」とスクール普及事業グループ グループ長の川越 達也 氏は振り返ります。

そうした中、2015年に富士通が、川崎フロンターレにスクール生とその保護者の方々の満足度を向上し、コミュニケーションを活発にするためのシステムを提案しました。そしてプロトタイプ版を作成して、2クラス約50名を対象に、2カ月の実証実験を実施しました。
「実証実験で、特に評価が高かったのが動画です。2人のコーチが1クラスを受け持ち、1名が指導の傍ら、スクール生の様子をスマートフォンで撮影。スクール終了後に音声、文字を加えてスクール生にコーチングメッセージを配信します。映像を見ることで、言葉だけより理解が深まり、確認・反復も容易にできると、スクール生だけでなく保護者の方々からも高い評価を得ました」(川越氏)

その後、本格的な製品化をめざして、富士通が富士通九州システムサービス(FQSS)に商品化開発を依頼。FQSSではフィードバックを受けながら開発を進め、2017年4月に正式に「スマホdeコーチ」をリリースしました。
「開発に当たっては、川崎フロンターレスクール様より多くの助言と指摘を受けました。常にスクール生と接する現場ならではの生の声をいただいたことで、完成度の高い製品に仕上がったと自負しています」と本野 秀貴。

株式会社川崎フロンターレ
スクール普及事業グループ
グループ長
川越 達也 氏
導入の効果

少人数でのスクール運営を強力にサポート。
コロナ禍のコミュニケーションツールとしても活用。

「入校した子どもの保護者全員に『スマホdeコーチ』を利用してもらっています。欠席の連絡に対してすぐに確認ができたり、クラス別にスマホ1つで案内が送れたり、とにかく手軽に使えるのがいいですね。アカデミーは私ともう1人で運営しているので、事務作業が効率化されて助かっています」と、佐藤氏は「スマホdeコーチ」導入の効果を実感しています。

コミュニケーションツールとしてのメリットを感じる機会も多いようで、特にスクール生の成長を保護者に伝えることに役立っていると佐藤氏。「クラスの様子をスマホで撮影して、そのまま配信できるので便利です。今までできなかった運動ができるようになった、動作のフォームがきれいになった、そんな子どもたちの成長の場面、場面を切り取ってフィードバックできるので、保護者から喜ばれています。また、上級生になると、『縄跳びを月に〇〇回跳んでみよう』など、コーチングメッセージの機能で宿題を出すことで、月3回のレッスンで会った際の話題にもつながっています」

新型コロナウイルスの影響によって、「DAHアスレティックアカデミー」は2020年3月から約4カ月間の休校を余儀なくされました。その間、週に3本程度の動画を「スマホdeコーチ」を使って配信。「家族みんなで自宅でできる運動方法」や、テレワークをしている保護者向けの「肩こり解消ストレッチ」など趣向を凝らした内容をアップすることで、直接会えない期間の貴重なコミュニケーションツールとして「スマホdeコーチ」が活躍することになりました。

また、スクール再開後には、これまで以上に動画共有機能のメリットを強く感じていると佐藤氏は語ります。「短い映像にはなりますが『子どもたちが元気に動き回っている姿が見られて安心しました』という声を多くいただいています。保護者の見学については、基本的に1家族1名をお願いしている状況の中、『スマホdeコーチ』は4つのサブアカウントを登録できるので、祖父母の方にもお孫さんの映像を見ていただけて助かっていますね」

株式会社川崎フロンターレ
スクール普及事業グループ
下野毛スクールマスター
高橋 郁矢 氏
株式会社川崎フロンターレ
スクール普及事業グループ
スクール事務
大木 美波 氏
株式会社
富士通九州システムサービス
セキュリティ&ソーシング
ソリューション本部
セキュアード運用センター
本野 秀貴
今後の展望

指導力を底上げし、データから知見を得る

「製品化の作業に加え、4月の正式導入後も細かな改善の要望をFQSSに出していますが、迅速にフィードバックしてくれるので、とても使い勝手の良いものになりました。対応に感謝しています」と川越氏。
「いかに多くの機能を備えていても、十分に活用されなければ意味がありません。それだけに操作性には強くこだわって作り込みをしています。今後も改善に取り組み、さらに使いやすい製品に仕上げていきたいと思います」とFQSSの本野。

現在、スクール生のアプリの利用率は8割強です。今後、さらに利用率を高めるためにも、スクール生の指導だけでなく、スクールの運営にも役立つ活用を考えていきたいと川越氏は展望を語ります。
「4会場でスクールを開催していますが、動画をコーチ間で共有し、指導内容をディスカッションして各会場での指導のバラつきを無くすなど、全体の底上げに努めたいと思います。そのためには動画自体の改善、例えば、ズームやパン、さらにはドローンでの俯瞰の撮影などが取り入れられるとおもしろいですね」

スクール生のすそ野を拡大する取り組みも進めています。スクール生には会員特典のひとつとして、フロンターレのトップチームの選手からのメッセージを動画配信しています。
「そうした特別感を通じて、スクールだけでなく、フロンターレの熱心なサポーターになってくれるなどの貢献ができればと考えています。また、スクール生をしっかりつなぎとめるためにも、蓄積した出欠データから見えてくる知見をぜひ、活かしたいですね」


(左から、FQSS本野・株式会社川崎フロンターレ 矢野 氏・同社 高橋 氏・同社 大木 氏・同社 川越 氏・FQSS荒巻)

川崎フロンターレスクール(株式会社川崎フロンターレ) 様

名称 株式会社川崎フロンターレ
設立 1996年11月21日
所在地 〒213-0013 神奈川県川崎市高津区末長4-8-52
代表者 代表取締役社長 藁科 義弘
資本金 3億4,937万5,000円
事業内容 神奈川県川崎市をホームタウンとするJリーグのクラブチーム
URL
概要

【FOOTBALL TOGETHER 川崎とともに】を理念とする川崎フロンターレアカデミー。そのひとつであるスクールは、『川崎の原石を磨く』をコンセプトに川崎市内の4会場でサッカースクールを開催。「テクニック」「原理・原則」「社会性」の3つの視点から、スクール生の個性を育み、一人ひとりの特徴を伸ばす指導を特徴としている。

[ 2017年11月10日掲載 ]

ページの先頭へ